2016/03/19
地域の防災活動を担う消防団に入る学生が増えている、と読売新聞(3/19)が報じた。同紙によれば、全消防団員は減り続ける中、学生は昨年初めて3000人を超え、総務省消防庁が統計を取り始めた2006年の2.4倍になった。自治体も、熱心に取り組んだ学生の就職を支援する仕組みを作るなど、勧誘に知恵を絞っている。「前方よし」「ホース延長」。神戸・ポートアイランドの神戸学院大キャンパスで2月末、学生消防団員12人が、放水や心肺蘇生などの自主訓練を行った。応急処置の技能を身に付ける市民救命士講習も受けるなどして本番に備える。
神戸学院大は神戸市から消防団協力事業所に認定されている。社会貢献に積極的な組織としてお墨付きを与える制度で、2010年に対象を大学にも広げた。現在、市内4大学が認定を受ける。神戸市内の学生団員は計87人で、市消防局の担当者は「平日の昼間は地域から出てしまうサラリーマン団員が多い中、地域で長い時間を過ごす学生は貴重な力になる」と期待する。